人事異動、変じゃないですか?

 

 

宮城県教委は、教職員の人事について次のような方針を示しています。

 

 

 

【学校教職員人事異動方針について】

 

 

Ⅰ 本県教育の充実向上並びに教職員の資質向上を図るため,本県の実態を踏まえ,長期的展望及び全県的視野に立って適材を適所に配置するよう学校教職員の異動を行う。

 

Ⅱ 異動は,次の諸点に重点を置いて行う。

 1 有為な人材の登用を図る。特に相当期間,へき地教育,特別支援教育又は複数の教育事務所管内勤務等の経験を有する成績優秀な者については考慮する。

 2 仙台市を含む広域にわたる交流や市町村立学校と県立学校等との校種間交流を図る。特に市部と郡部,へき地指定地域とその他の地域との交流を推進する。

 3 各学校及びその地域の実情を考慮して職員構成の適正化を図る。

 4 同一校在任期間の長い者については,積極的に異動を行う。

 5 へき地指定学校教職員及び特別支援教育担当教職員の充実強化に努める。

 6 東日本大震災からの速やかな復興に向け,被災地域にある学校の教職員体制の充実強化に努める。

 

Ⅲ 異動は,市町村教育委員会,県立学校長との密接な連携のもとに行う。

 

Ⅳ 学校種別ごとの人事異動に関する実施要項については,教育長がこれを別に定める。

 

Ⅴ この方針は,平成25年度(平成24年度末を含む。)異動から適用するものとする。

 

 

【教職員人事異動実施要領(抜粋)】

 

Ⅰ 昇任

 

1 校長

 

( 1 ) 校長は, 教育者としての使命感に富み, 健康で, 人物・識見・指導力・実務等に優れ, リーダーシップを発揮しながら適切な学校経営を行うことができる資質を持つ者のうちから, 面接及び筆記試験等に基づき選考の上, 昇任させる。

 ( 2 ) 選考は, 次の者について行う。

 ア 現に教頭の職にあって, 2 年以上の経験を有し, 教育職員免許法による教諭の専修免許状又は一種免許状( 高等学校の校長にあっては専修免許状) を有する者

 イ その他アに準ずる者で教育長が適格と認める者

 ( 3 ) 配置は, 学校及び地域の実情を勘案して行う。この場合, 現任校における昇任は原則として行わない。

 

2 副校長

 副校長への昇任, 選考, 配置は, 校長の場合に準ずる。

 

3 教頭

 ( 1 ) 教頭への昇任は, 校長の場合に準ずる。

 なお, これまでの勤務経験が, 4 地区2 学校群以上であることが望ましい。

 ( 2 ) 選考は, 次の者について行う。

 ア 現に教育に関する職にあって, 1 5 年以上の経験を有し, 教育職員免許法による相当する学校の教諭の専修免許状又は一種免許状(高等学校の教頭にあっては専修免許状) を有する者

 イ その他アに準ずる者で教育長が適格と認めた者

 ( 3 ) 配置は, 校長の場合に準ずる。

 

 4 主幹教諭

 ( 1 ) 主幹教諭は, 人物・識見・実務等に優れた意欲ある職員を, 面接等に基づき選考の上, 昇任させる。

 ( 2 ) 選考は, 次の者について行う。

 ア 現に教育に関する職にあって, 1 2 年以上の経験を有し, 教育職員免許法による相当する学校の教諭, 養護教諭若しくは栄養教諭の専修免許状又は一種免許状を有する者

 イ その他アに準ずる者で教育長が適格と認めた者

 ( 3 ) 配置は, 学校及び地域の実情を勘案して行う。

 

 5 事務職員・技術職員の主査及び技術主査以上の職

 主査及び技術主査以上の職は, 昇任するそれぞれの職に相応する経験年数を有する者のうちから, 人物・識見・実務等に優れた意欲のある職員を, 選考の上, 昇任させる。

 

Ⅱ 転任

 

 1 教諭・養護教諭

 ( 1 ) 教員の経験の幅を広げ指導力の向上を目指すとともに, 各学校の活性化を図るため, 市部と郡部との相互交流を積極的に行う。特に, 多くの地区及び全日制・定時制・通信制の高校, 特別支援学校等を幅広く経験できるよう異動を行う。異動は原則として別表( 学校群・地区割表) に基づいて行う。

 ( 2 ) 同一校の在任期間が長い者は, 積極的に異動を行う。特に8年以上の者の異動を積極的に進めるとともに,10年以上の者は原則として異動させる

 ( 3 ) 同一地区の在任期間が長い者は, 積極的に異動を行うこととし,特に連続15年以上の者は原則として他地区へ異動させる

 ( 4 ) 新任教員にあっては, 高等学校においては4 年経過後, 特別支援学校においては3 年経過後に異動を極力行う。

 ( 5 ) 同一校の在任期間が, 3 年未満の者は, 原則として異動させない。

 ( 6 ) 学校及び地域の実情に応じた職員構成の適正化を図るため, 資格・年齢・性別・出身地及び担当教科等を十分考慮して異動を行う。

 ( 7 ) 2 親等以内の者の同一校勤務は, 原則として避ける。

 ( 8 ) 県立学校と市町村立の小・中学校及び市立の高等学校との適正な交流を図る。

 ( 9 ) 教員の資質向上を図るため, 高等学校と特別支援学校との異動を積極的に行う。

   ( 10 ) 原則として下記の条件を踏まえて異動を行う。

 ア 別表( 学校群・地区割表)における6地区のうち4地区以上を経験する。ただし,東部北地区は2地区経験とみなす。

 イ 別表( 学校群・地区割表)における3つの学校群(A・B・C)のうち2群以上を経験する

 ウ 同一地区内の同群の異動は原則として行わない。ただし, 開設校の少ない教科・科目については, 個別に事情を考慮する。

 エ 次の本務経験( ただし, 2 年以上に限る) については1 地区1 群経験とみなす。

 ○ 公所○ 民間企業○ 小・中学校○ 他県の学校

 また, 市立の高等学校及び特別支援学校経験も別表( 学校群・地区割表) に準ずる。

   ( 11 ) 特色ある学校づくり等を推進するために, 必要に応じ, 意欲・能力・実績等を有する教員を公募する。

   ( 12 ) 東日本大震災により大きな被害を受けた地域にある学校( 以下「被災校」という。)の人的体制を強化し, 被害の大きな地域への異動を希望する者, また, 被災校に勤務していた者の希望については考慮する。

 

2 実習助手・寄宿舎指導員

 実習助手・寄宿舎指導員の異動については, 経験の幅を広げ職務を遂行する力量の向上を目指すとともに, 各学校の活性化を図るため, 多くの地区・学校群を経験できるよう異動を行う。

 

3 事務職員・技術職員

 ( 1 ) 職員の資質向上及び職場の活性化を図るため, 職員の能力, 意欲等に十分配慮しながら, 地区間・校種間等の交流を積極的に行う。

 ( 2 ) 異動対象者は, 職場の事情, 職務の内容を十分勘案して判断する。

 ( 3 ) 職員構成の適正化を図るため, 経験, 年齢, 性別等を十分考慮する。

 ( 4 ) 3 親等以内の者の同一校勤務は, 原則として避ける。

 ( 5 )東日本大震災により大きな被害を受けた地域にある学校( 以下「被災校」という。)の人的体制を強化し, 被害の大きな地域への異動を希望する者, また, 被災校に勤務していた者の希望については考慮する。

 

Ⅲ 退職

 1 定年退職者の取扱については, 職員の定年等に関する条例( 昭和5 9 年宮城県条例第3 号) の定めるところによる。

 2 退職勧奨の実施, その他の取扱については, 職員の退職手当に関する条例( 昭和28 年宮城県条例第7 0 号) によるほか, 教育長が別に定めるところによる。

 

【交流人事】

校種

交流学校

期間

小・中学校

県内の小・中学校

3年程度

私立高校

県内の私立高等学校

1年間

他県

広島県内高等学校

2年

 

【教科・科目等】

教科

専門科目等

国語

書道の免許を所有する場合、また書道の指導ができる場合は必ず記入

地歴

日本史、世界史、地理

公民

倫理、政治・経済、現代社会

理科

物理、化学、生物、地学

保健・体育

陸上、バレーボール、バスケットボール、野球、テニス、卓球、ハンドボール、

水泳、体操、相撲、柔道、剣道、空手、レスリング等の種目について、できるだけ具体的に記入

芸術

音楽:器楽、声楽、教育音楽などできるだけ具体的に記入

美術:油絵、日本画、彫刻、工芸、デザインなどできるだけ具体的に記入

外国語

英語のほか、フランス語、ドイツ語、中国語、ハングル語等の免許を有する場合記入

農業・工業

商業・水産

左記の教科については、専門科目をできるだけ詳細に記入

 

【学校群・地区割表】

 

A

B

C

東部北

気仙沼定、気仙沼支援、

(鼎が浦定)

 

気仙沼向洋、本吉響、

志津川、(津谷)

 

気仙沼、気仙沼西、

(気仙沼)、(鼎が浦)

 

東部南

石巻北飯野川、東松島、

石巻支援、女川高等学園、

(石巻定)、(石巻女定)

(矢本定)、

(石巻好文館定)

(飯野川十三浜)

 

石巻北、宮水、石巻工、

石巻商、(女川)、

(飯野川)、(河南)

 

【石巻市立】

(石巻女子商)

 

石巻、石巻好文館、

石巻西、

(石巻女)、(矢本)

 

【石巻市立】

桜坂、(石巻市女)

 

北部北

金成支援、佐沼定、

迫支援、(築館瀬峰)

 

迫桜、一迫商、

登米総合産業、

岩ヶ崎鶯沢校舎、

(米谷工)、(上沼)、

(米山)、(鶯沢工)、

(栗原農)、(若柳)

 

築館、岩ヶ崎、

佐沼、登米、

(築館)、(築館女)

 

北部南

小牛田高等学園、

聴覚支援小牛田、

古川工定、古川支援、

田尻さくら

 

南郷、小牛田農林、

古川工、加美農、中新田、

松山、鹿島台商、(田尻)

涌谷、古川、

古川黎明、

岩出山、(古川女)

中部

貞山、利府支援、

利府支援富谷、視覚支援、

光明支援、宮二工、

(仙一通)、

聴覚支援、西多賀支援、

拓桃支援、小松島支援、

(黒川大郷)、(宮農秋保)

 

【仙台市立】

鶴谷特別支援、(図南萩陵)

仙台大志、(仙台二工)、

仙台工定

 

黒川、塩釜、利府、松島、

仙台三、宮城一、泉、

宮城野、宮工、仙台向山、

仙台東、

(宮一女)、(塩釜)

 

 

 

【仙台市立】

仙台工、仙台商

(仙台女子商)

 

富谷、多賀城、

仙台二、宮城広瀬、

泉松陵、泉館山

仙台一、仙台二華、

仙台三桜、仙台南、

仙台西、(宮二女)、

(塩釜女)、(宮三女)

 

【仙台市立】

仙台、仙台青陵

 

南部

名取定、名取支援、

山元支援、白石七ヶ宿、

柴農川崎、大商定、

船岡支援、角田支援、

角田支援白石、

岩沼高等学園、

岩沼高等学園川崎、

(白石定)、美田園

 

宮農、亘理、

柴田農、白石工

大河原商、村田、

伊具

名取、名取北、

白石、蔵王、

柴田、角田、

(角田)、(角田女)

(白石)、(白石女)

 ※(  )内の学校は再編統合等の対象校で勤務歴を記入する際に参考にすること。

 

 明らかに変な人事異動があったときは、組合に相談してください。

 

上記のルールは宮城県教委が自ら定めたものです。

 にも関わらず、県教委自身がそのルールに反する人事異動をしている場合があります。

 おかしな異動があったときは、組合から県教委に対して説明を求めるなどの措置をとりますので、ぜひご相談ください。